いかに”システム”の先にある、クライアントの”ビジネス”に貢献できるかーアカウントプランをもとにした提案

  • 2021.05.24
  • sakazume

目の前のことだけでなく、あるべき姿を見る

現在、企業にとって基幹システムは必要不可欠とされていますが、その運用コストは肥大し過ぎています。システムにエラーが出たら根本を直すのでなく、その場その場で人手を投入して“なんとか”してしまう。そのため、IT部門はお金ばかり使う部署と見られ、社内での立場が弱体化してしまうことがあります。

結果、システムに不都合があれば、その原因に関わらず「なんとかしてくれ!」と、立場の強い部門に厳しい態度を取られてしまう。ITができる人は世界中を見ても社会的にカッコいいし、クライアントの社内でシステムが止まったら動かせるのはIT部門しかできないのに、謝ってばかりというのは違うのではないか…。私が担当するクライアントも、このような状況に陥っていました。

そこで、基幹システムの根本的なエラーの解決を行うとともに、IT部門の価値を高めることを考えたアカウントプランを作成し、動き出したのです。

分析に基づいた結果を出し、なくてはならない存在になる。

最初に取り組んだのは、各エラーを解決する際に費やす時間の明確化です。そして、そのエラーをどのように根本から直すのか。直すのにはどのくらいの時間がかかるのか。直すことでいま費やしている作業時間はどのくらい減るのかを、改修にかかる費用や費用対効果を考慮した上で、提案し続けました。

この結果、数ヶ月という期間で、822時間かかっていた保守運用作業は300時間に削減。クライアントの情報システム部は他部署から一目置かれる立場となり、同部門の担当課長は、仕事の功績が認められ昇進となりました。一方、アイエスエイプランとしては、その他の開発案件も任されるようになったのです。

現在も引き続き、現状のシステムを分析して報告。課題について対策の立案から、新システムを開発する際の開発標準についてなど、マネジメントの分野も含め、提案を行っており、クライアントにとって、なくてはならない存在になることができました。