当社にはどのようなプロジェクトがあるのか、ご存知でしょうか。
当社は、システム開発にとどまらず、クライアントの本質的な課題まで踏み込んで解決するプロジェクトを数多く手がけています。
しかし、普段はそれぞれのプロジェクトで業務に取り組んでいるため、他のプロジェクトでどのような仕事が行われているのかを知る機会は多くありません。
今回は、当社のプロジェクトを紹介するシリーズとして、通信キャリア向けプロジェクトを取り上げます。
本記事を通じて、当社がどのように課題に向き合い、どのような価値を提供しているのかについて理解を深めていただければと思います。
プロジェクトの始まり
本プロジェクトは、通信キャリアのオンラインショップ開発における課題から始まりました。
通信キャリアにとってオンラインショップは、ユーザーがスマートフォンの契約や料金プランの変更などを行う重要な販売チャネルの一つです。
実店舗に加えてオンラインでの販売を強化することは、事業成長に直結する重要な取り組みでもあります。
当時、このオンラインショップの開発は大手システム開発ベンダーに委託されていました。
事業戦略に直結するプロジェクトとして、予算やスケジュールにも余裕を持ってスタートしていたといいます。
しかし、プロジェクトは次第に行き詰まりを見せます。
開発はたびたび遅延し、リリース予定は何度も後ろ倒しに。
ようやくリリースに至っても、不具合が多発し、顧客対応に追われる状況が続いていました。
システム開発ベンダーに品質改善を求めるたびに追加の費用が発生するものの、状況は大きく変わらず、
「何が問題なのか」「どう改善すべきなのか」が見えない状態に陥っていました。
こうした状況に、プロジェクトを統括する部長は強い危機感を抱いていました。
当初の想定とは大きく乖離した状況の中で、事業に直結する取り組みが思うように進まない。
現場の課題は認識しているものの、どこから手をつけるべきか分からない——そんな状況でした。
そんな中、以前から面識のあった当社のPLに対して、「この状況をどうにかできないか」という相談が寄せられます。
当社がまず取り組んだのは、現場で蓄積されていた資料の整理と分析でした。
不具合報告書やテスト関連のドキュメント、会議資料や設計書などをもとにシステム開発の実態を把握していくと、
・本来注力すべき品質に関わる工程に十分なリソースが割かれていない
・一方で、優先度の低い作業に多くの工数が使われている
といった構造的な課題が見えてきました。
そこで当社は、「どの工程にどれだけリソースを投下すべきか」を整理し、システム開発の進め方そのものを見直す提案を行いました。
このように、構造から課題を捉え直したアプローチが評価され、オンラインショップ開発は当社が引き継ぐこととなり、本プロジェクトがスタートしました。
プロジェクトの業務内容
本プロジェクトでは、通信キャリアのオンラインショップにおける企画・改善を担っています。
単に機能を開発するのではなく、売上向上という事業成果に向き合いながら、施策の検討から実装・リリースまでを一貫して行っています。
例えば、実店舗では多く契約されているプランであっても、オンラインショップ上では適切な導線が設計されておらず、ほとんど申し込みにつながっていないという課題がありました。
そこで当社では、
・ユーザーが自然にプランにたどり着ける導線設計
・画面構成や遷移の見直し
・必要に応じた機能改修
といった施策を通じて、オンライン上でも申し込みにつながる仕組みづくりを行っています。
このように、ユーザーの行動やビジネス成果を踏まえ、「どこに課題があり、何を改善すべきか」を考えるところから関わっている点が特徴です。
プロジェクトで難しいところ
本プロジェクトでは、オンラインショップに対する多くの改修が並行して進んでいます。
前述のようなプラン導線の改善に加え、法改正に対応した新たな本人確認方法の導入など、複数の施策が同時に動いている状況です。
その結果、
・案件数が増え、全体像が把握しづらい
・どの案件がどこまで進んでいるのか見えにくい
といった課題が発生しており、通信キャリアの社員であっても、全体の進捗を把握しきれない状態になっていました。
こうした状況に対し、当社は単なるITシステムの機能改修にとどまらず、プロジェクト全体の進め方にも踏み込んでいます。
現在は、
・案件全体の進め方の整理
・進捗の可視化方法の検討
・関係者間での情報共有の改善
といった取り組みを通じて、プロジェクト全体が円滑に進むための仕組みづくりを支援しています。
今後の展開
本プロジェクトは、他社から当社へと引き継がれる形で始まりました。
この事実は、当社にとっても重要な意味を持っています。
それは、提供する価値が十分でなければ、同じように当社も選ばれなくなる可能性があるということです。
クライアントとの関係は継続が前提ではなく、常に評価によって成り立っています。
だからこそ当社は、依頼されたシステム開発をこなすだけでなく、クライアントの課題に踏み込み、期待を上回る価値を提供し続けることを重視しています。
今後も、システム開発にとどまらず、プロジェクト全体の改善や意思決定の支援まで含めて関わりながら、「この会社に任せたい」と思われ続ける存在を目指していきます。
まとめ
今回は、通信キャリア向けプロジェクトを例に、当社の仕事を紹介しました。
本プロジェクトから見えてくるのは、当社が単なるシステム開発会社ではないという点です。
オンラインショップの機能開発にとどまらず、売上向上やプロジェクト全体の改善に踏み込み、クライアントの課題に対して継続的に価値を提供しています。
当社の仕事は、「作ること」ではなく「課題を解決すること」です。
そのために、システム開発の枠を超えて関わり続けることが求められます。
本記事を通じて、当社の仕事の本質についてイメージを持っていただければ幸いです。
