インターン担当hinanoです!
前回の記事では、「初学者がプログラミング言語を学ぶときには、習得難易度が高い言語を選んだ方が良い」というお話をしました。
今回の記事では、「習得難易度が高い言語の中でも、なぜ初学者にJavaがおススメなのか」という理由について紹介したいと思います。
プログラミングの構成要素
まず、近代的なプログラミングの構成要素として、以下の3つが挙げられます。これらは近代的なプログラミング言語にはいずれも共通して存在しているものなので、今からプログラミング言語を学ぶ際には必ず学ぶものとなっています。
①構造化定理
②型
③オブジェクト指向
1つずつザックリ説明していくと、
①構造化定理
すべてのプログラムは「順次」「分岐」「反復」の3つを組み合わせれば実現か可能という事が数学的に証明されており、このことを構造化定理といいます。
順次・・・「この処理の次はこの処理」というように順番に処理を実行していくこと
分岐・・・ある条件によって、実行する内容を変えること
反復・・・ある処理を繰り返し実行すること
②型
コンピューター上で保持できるデータには種類があります。例えば「整数」「小数」「文字列」などです。このデータの種類のことを型と呼びます。Excelを利用していて文字列で数字を入力していて、計算できなかったことがありませんか?これは文字列型に数字を入れてしまい型が異なっていたということですね。
③オブジェクト指向
プログラムを手順ではなくて、モノの作成と操作として見る考え方です。
例えば、銀行でお金を引き落とすシステムを考えたときに、引き落としの際に必要となる登場人物(例えば、口座・申込用紙・受け付けの人など)ごとに、モノとしての処理を決めよう、という考え方のことです。
これら3つを全て学べるのが…?
そして、この近代的プログラミング基礎の3大要素ともいえる「構造化定理、型、オブジェクト指向」のすべてが学べる言語がJavaなのです。
つまり、最初にJavaをマスターしてしまえば基本的にどの言語にも応用を利かせることができます。
例えば、Javaでコードを書く場合には、「今からこの型のデータを使うよ」と手動で型を指定する必要があるので、型についての知識が要求されます。しかし言語によっては、こちらが型を指定しなくても、自動で型を決めてくれるものもあります。型指定の手間が省けるという点では後者が便利ですが、「型について学ぶ」という観点で見ると、前者の方が勉強の効率は良いでしょう。
Javaを学習するメリット自体は他にもたくさんあるのですが、初学者から見た最大のメリットは以上のことと思います。
最後に
注意点としては、1つ前の記事でもお話ししたように、初学者が独学でJavaを学習するのはなかなか難しい事です。ですので、いつでも人に質問できるような環境を用意する事も必要不可欠となります。次回の記事以降では、初学者がつまずきやすいポイントの解説をしていくので、Javaを勉強する方のお役に立てれば幸いです。
また、コメントに質問を書いていただければ、その回答を投稿しようと思うので、お気軽に活用してください。