ルーツ
「IT業界の2つの不条理」
「会社作ったよ」、無邪気に言う同級生の糸川に当初の秋谷は他人事だったかもしれない。
しかしながら毎回楽しそうに話す糸川の姿に秋谷は次第に魅かれていく。
IT業界で働いてみて感じたことを糸川は秋谷に話す。
「このIT業界っていうものは2つの不条理でできている。
だから、この不条理を直すための会社を作ったんだ。」
糸川がこのときに考えていた不条理のうち
ひとつは「ITシステムに対して不条理」だった。
2000年のIT革命以降、企業はこぞって見かけだけのIT投資を繰り返し
業務現場では社員の利用できないシステムが氾濫していた。
その原因は、エンジニアが業務プロセスを理解せずにシステムを開発し続けていることで
これはITシステム自体の冒涜だと考えていた。
もうひとつは「マネジメントの不条理」だった。
大規模なシステム開発ほど、参画するエンジニアは増えてくる。
その中で生産性の上がらないエンジニアに対しての「どうしてできないんだ?」という
罵倒が飛び交うプロジェクトが多かった。
まるで機械の動きが悪いからオイルを注ぐかのように人を扱うマネジメントに、糸川は疑問を持った。
「これらを解決する会社を作った。だから、これを実行するんだ!」
こうして2007年、アイエスエイプランは始まった・・・。
そして、2019年度、社員数100名/売上高20億のカベを超える。
会社規模が大きくなるにつれて
ITの必要性は「本質的な課題の解決」であることの思索が深まってきた。
まだまだアイエスエイプランはやりたいことが肥大する。
だから、この会社は存在する。