「クライアント自身が気付いていない課題に迫りたい」ー若手リーダーが語る、”本質的な課題解決”へのチャレンジ #ISAPJ vol.1

  • 2021.04.26
  • misaki

アイエスエイプランが手がけるプロジェクトを紹介するシリーズ。
第一回目となる今回は、バスツアーの企画運用を行う会社をクライアントとするプロジェクトについて、CE(チーフエンジニア)として活躍するadachiさんにお話を伺いました。

バスツアーの企画運用を助けるお仕事

―まず最初に、adachiさんのプロジェクトでは、どんなクライアントに対してどのような業務を行っているのでしょうか?

adachi:都内にてバスツアーを企画運用しているバス会社をクライアントとした、基幹システムの保守開発を行っています。具体的には、バスを利用した旅行の企画から販売、精算にかかる業務をシステムにて管理し、企画ではホテルや運転手の予約調整、販売では旅行希望のエンドユーザーの申し込み対応や旅行代理店での販売連携、精算では旅行代金の請求・回収などをシステム利用できるようにしています。

―システム保守開発を行うことで、クライアントはどんなことが助かっているのでしょうか?

adachi:そうですね。クライアントが助かっていることは3点あると思います。

まずは「システムを利用した旅行の企画、販売が可能となること」です。
システムで管理をすることで、過去に作成したコースを再度簡単に企画することができたり、過去のコースの情報が確認できたりします。

次に「ユーザーの要望をシステム改修によって実現できること」です。
具体的には、昨年「新型コロナウイルス対応でのGoToキャンペーンとして、東京都を発着地とする旅行プランは除外する」という政府方針がありました。その対応のために行ったのが、申込者の住所を明らかにさせる追加開発です。このようにクライアントがシステムを使う中で「こういう機能があったらいいな」などの声から、実現をしています。ちなみにこの時は、せっかくだからアンケート形式にして、居住地、年齢、参加形態も回答してもらうようしたことで、住所だけでなく様々なマーケティング情報が取得できるようになりました。

最後に「システムでの業務実施による人の手間を削減できること」です。
例えば予約受付の場面で考えると、システムを利用しない場合は電話で予約を受け付け、受け付けた人がコースの空き状況を確認し、電話にて詳細を案内するという流れです。

システムを利用することで、電話での予約受付に加えてWebの予約受付も可能となり、クライアントの作業時間を短縮することができます。もし1日100件の予約があると仮定した場合、予約1件あたり15分かかると想定すると、1日あたり1500分(25時間)の削減を実現できています。

課題解決へのチャレンジ

―アイエスエイプランのミッションは「クライアントの本質的課題をITドメインにて解決すること」ですが、adachiさんはクライアントの課題に対してどのように迫っているのでしょうか?

adachi:今のプロジェクトでは、クライアントが今実施したいことや、この先に実施したいと思っていることを直接聞くことができます。例えば定例会などでクライアントの要望を棚卸ししたり、クライアントが実施したいことの一覧に優先度を付けたり、クライアントがざっくりイメージとして持っていた理想案から現実的に進められるような計画案を作成したりしています。しかし、これらだけでは本質的な課題の解決には足りないと感じています。

―足りない、と言うと?

adachi:先ほどのお話にもあったように、アイエスエイプランのミッションは「クライアントの本質的課題をITドメインにて解決すること」です。ミッションから考えたときには、本質的な観点にはまだまだ足りていないと感じる点があります。

―ミッションから考えたときに行うべきこととは、何でしょうか?

adachi:クライアントが要望として私たちに話してくれていることは「顕在化」している課題についての話になると思いますが、本来的にはクライアント自身も気付けていない「潜在化」している課題を数多く抱えているはずなんです。そこにアプローチできることが本質的な課題解決になると自分自身は思っています。

―具体的には、どんなことを実施すべきと考えているのですか?

例えばクライアントから「こんな機能が足りないから、新しく作ってください」という要望があったとします。これは「顕在化」している課題です。それに対して、クライアントも気付いていないような課題、つまり経営課題に対して、私たちが「今取得できるデータを活用すれば、経営課題の解決に繋がります」と提案することが本質的な課題解決になると思います。

ただ、これが本当にクライアントの望むものなのか、社会へ変革・新たな価値を提供できるのかを考える部分は、まだまだ勉強していかないといけないと感じています。

積極的な行動が信頼に繋がる

―お話を聞いていると、クライアントとの関係性が築けている印象を受けるのですが、どんな関わり方をしているんでしょうか?

adachi:もともと私がプロジェクトに参画する前から、アイエスエイプランとクライアントの付き合いは長かったそうです。私が参画してからも、本当に良くしてもらっています。

―それはなぜなんでしょうか?

adachi:今までは、アイエスエイプランと他に3社の開発ベンダーが一緒に開発をしており、機能別に役割を分担していたんです。アイエスエイプランでは予約機能の部分を担当していました。会社ごとに機能別にて開発を行っていたため、会社の壁を越えて情報連携をする必要があり、私はその会社の壁を越えて積極的に他社とのやり取りをしていました。

そうして他社が担当する機能の仕様の理解を深めていった結果、全システムの理解者となっていきました。

―仕様の理解を深めたことで、どんな変化があったのですか?

adachi:クライアントに「システムのことなら、adachiさんに聞けば何か答えてもらえる!」と思っていただけるようになりました。本当に有難いことです…。そして、信頼をいただいたことにより、今後のシステム全領域はアイエスエイプランで受け持つこととなりました。これも本当に有難いことです。

本質的な課題に迫るために

―クライアントとやりとりをする際に、大変だと感じることはありますか?

adachi:知らない単語が飛び交っている際には大変だと感じますね。例えば最近で行くと、いわゆる会社の財政状態を表す決算書である「貸借対照表」という言葉が飛んできました。これは、簿記や会計の知識が無いと分からないような単語です。

―もはやITに関する知識の領域を越えていますね。

adachi:そうですね。段々とシステムに関する課題解決から、経営課題の解決に近づいているのかもしれません。

―経営課題にまで迫るとなると、会計などお金に関する知識も必要になるんですね。

adachi:そうですね。会計の知識も身に付けて、更にクライアントの課題が解決できるように成長していきたいです。そのための準備として、クライアントの課題解決に必要なビジネス知識を入れ、経営課題の解決に取り組んでいきたいと思います。